イラストレーターで指定した基点を中心に回転させる方法 Part 2
- # CAD
- # Illustrator
- # Webデザイン
- # デザイン
イラレでオブジェクトを回転させるには色々方法がありますが、今回は「効果」を使って編集可能な回転のやり方をご紹介します。「Adobe Illustratorで指定した基点を中心にオブジェクトを回転させる方法」というイラレの回転についての記事を公開しましたが、その続編になります。
2D CAD(Auto CAD、Vector Works)などでは「配列複製」コマンドに当たる作業になるかと思います。
目次
- パスの変形を使って回転
Advertising
パスの変形を使って回転
オブジェクトを任意の角度で回転をしたい場合はいくつか方法がありますが、今回はメニューの「効果」を使って回転させます。
効果を使用するメリットは回転の角度や半径を後から編集できるということです。
回転させる下準備
回転させたいオブジェクトを描画。その下に小さーいオブジェクトを描いて2つをグループ化します。
小さーいオブジェクトの位置が回転の半径を決定します。
「効果」から変形効果の設定
メニューの「効果」 > 「パスの変形」 > 「変形…」で回転の角度、回転の基点の位置、オブジェクトのコピーの数を指定。
下の画像では角度:60°、コピーの数:5、回転の基点:下部中央にしています。
(コピーの数を指定しなければオブジェクトが回転されるだけです。)
不要なオブジェクトを削除して完成
オブジェクトを選択してメニューの「オブジェクト」 > 「アピアランスを分割」で複製したオブジェクトもパス化。
せっかく書いたオブジェクトですが半径を設定するために書いたものなので、小さーいオブジェクトを削除します。
この作業をすると効果の編集ができなくなるので要注意。
回転の効果を編集する可能性があるうちは、アートボードの外に分割する前のデータを残しておくと便利です。印刷の場合は入稿データを作るときにその他のデータ整理と合わせて削除しています。
「アピアランスを分割」してしまうと線も塗りのオブジェクトに変わってしまうので、回転させたオブジェクトに線を付けたい場合は分割した後に線の設定をします。
アピアランスを分割する前に小さーいオブジェクトを消してしまうと、回転の半径が変わってしまうので、削除する前に忘れずにアピアランスを分割してくださいね。
なんでこんな面倒なことをするのか?
塗りも線もないオブジェクトorアンカーポイントを打って半径を決定するやり方もありますが、塗りも線もないオブジェクトや独立点(ペンツールで点を打っただけのアンカーポイント)はメニューの「オブジェクト」>「パス」>「パスの削除」で消えてしまうので事故りやすいんです。
自分以外の人がデータを触る可能を考えてわかりやすい・事故が起こりづらいデータ作りのために、アピアランスを分割をして不要なオブジェクトを削除という手順を踏んでいます。
前回の記事はこちらです
「変形」を使用しない、もう少しお手軽な回転の方法を紹介しています。